前回からかなり間が空いてしまいました。
なかなか筆まめになれなく、反省をしております。

前回の写真を別の角度から見たものです。

明らかに人が歩いているところの方が白くなっているのがお分かりでしょう。
このPタイルの本来の色は白です。
ということは歩行することにより、汚れているのではありません。

この床が黒ずんでいる原因は、定期的なワックス塗布作業に問題があり、
床が黒ずんでいるのです。
床にワックスを塗ることによりキレイにする作業で逆に汚しているということは
実に本末転倒です!

どうして黒ずんでしまうのか?
それはワックス塗布前の洗浄時にアルカリ度の高い洗剤を使用しているか、
ワックス塗布時の乾燥不足により生じます。

本来ワックスの成分はアルカリ可溶性(アルカリ剤によって溶ける)樹脂のため、
アルカリ洗剤により劣化してしまうのです。
またワックス作業は夜間やタイトな時間で行うため、
複数回塗布するときなど乾燥不足が起こりやすいのです。

よってワックスのメンテナンスは洗浄して再塗布する方法は向いていないと思うのです。
ワックス先進国アメリカでは、そういった定期的な作業をあまり行わず日常的な作業を重視しています。
頻繁に行うハキ作業、そしてフキ作業などは写真のように機械化し、
また日常的にバフィング作業を行い(写真あり)、汚れを除去し光沢を蘇らせています。

この方法こそキレイを維持し、省力化を図ることが出来るフロアケアシステムなのです。

これからどんどん人手不足の時代になっていくことでしょう。
床材はワックスを塗布する必要がある床から、石やカーペットに変わろうとしています。
ただ現存するワックス塗布が必要な床のメンテナンスには、
手間のかからない方法に変化してほしいと、日夜正しい方法を広めております。